今問題のタミフル ひとりごと

最近、タミフル服用後の異常行動の報道が多くなされいますが、タミフル本来の重要性がなおざりにされていると思い、少し書いてみたいと思っていました。

しかし今朝の朝日新聞には備蓄等を含めてかなり詳しく報道されていますので、お読みいただければと思います。

 

世界で消費されているタミフルの実に８０％が日本で消費されているという事実は驚きですが、なぜタミフルが日本でこのように消費されているのか考えてみました。

◎仕事を休めない人、あるいはインフルエンザの辛さを味わいたく無い人達が
　安易に医師にタミフルの処方を希望する。

◎以前、薬剤師として勤務していた院内処方している小規模病院では、
　積極的にインフルエンザ診断テストを行うことにより、プラスであれば
　新薬で比較的薬価差のあるタミフルを処方することで、テストと薬剤の両方で
　利益を上げることができるので、冬場の重要な収入源となっていました。

このような事情から必要以上の消費がなされたのではないかと思われます。

　　　　　　　

 

抗インフルエンザ薬としてタミフル、リレンザ、シンメトレルが使われるようになるまでは、インフルエンザにかかったときは、安静にして、高熱を下げるため、
氷枕、氷嚢、腋の下に冷タオルそして水分補給しながら、頭痛、喉の痛み、吐き気等と戦いながら、快復を待ちました。

　　　　　

 

そうすることにより熱に対する抵抗力も少なからずついたと思います。

 

高齢者、呼吸器疾患を持った人、乳幼児（ただし生後１年未満の乳児には
副作用の危険から早い段階で原則禁止になっています）など抵抗力の弱い人々には服薬は必要不可欠のことも有りますが、ごく普通の抵抗力を持ったものなら、タミフルなしで充分乗り切れると思います。

 

また幼児についても、従来処方されていた解熱剤、アセチルサリチルサン
（アスピリン）がインフルエンザに使用されたとき、インフルエンザ脳症を起こすリスクが大きいとして数年前より使用禁止になっており、従来よりは脳症に罹る危険が少なくなっていると思います。

 

 

私は従来型のインフルエンザに安易にタミフルが処方されることに、以前より疑問を感じていました。

 

今朝の新聞にもありますように、タミフルは人から人感染・鳥インフルエンザが発症したときの特効薬であり、最後の切り札です。

そして、これはすでに鳥から人への感染まで来ており、いつ人から人への感染が起こってもおかしくない状態まで来ているということです。

ワクチンの保有も充分でない状態で、抗体を持たない人々を襲う新型インフルエンザは瞬く間に感染が広がるでしょう。

そしてかってのスペイン風邪のように多くの死者をもたらす可能性も有ります。

そのとき、まだ検証されていない突然死との因果関係は別にして、異常行動の危険性と、新型インフルエンザの危険性を天秤にかければ、どちらが有効であるかは明白でありましょう。

そのときのために、備蓄しておかなければならない薬でもあります。

また安易に使用することによりいざというときその切れ味が鈍っていたら大変なことです。

すでにそれを懸念している専門家もいます。

 

以上の理由から、従来型のインフルエンザにはなるべくタミフルを使わないように心がけ、もし重症化が心配で服用するときは、２～３日で熱が下がったからといって服用はやめないで（まだウイルスは体の中に生きています。ただし副作用を感じたときは原則中止です）必ず５日間は飲みきることを徹底して、効きが悪くなるいうリスクを減らしてほしいと思います。

 

どのような事情からにしろ、タミフル使用に関して少しでも規制がかかったたことはそれだけ不必要に使用されなくなるということで、これは喜ばしいことだと思っております。

 

 

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ｏｋｋｏさんのブログの中の葛西臨海公園に興味を持ち、どこにあるか調べていましたら、近々定期検査に行く病院から２０分ほどのところにあることがわかりました。

そこでその帰り２時間弱しか時間がありませんでしたが、下見がてらに出かけて見ました。

　　　　　　　

 

サービスセンターで　みどころを聞いたところ、今花は終わってしまい、大観覧車と水族館　ぐらいですとのこと。

　　　　

 

　　　　　　　　　　少し周りを散策して帰ってきました。

　　　　　　クロッカスが綺麗に咲いていました。

　　

　　　　　　　　　　　　　　

 

もっと暖かくなったら、ｏｋｋｏさんの言われるとおり浜松町からのんびりと船で出かけてみようと思っております。　

コメント 30

インフルエンザと風邪とは似て非なるものですが・・・
随分前ですが、風邪を根本的に治す薬を発明したらノーベル賞ものだ、という話を聞いた事があります。現在のいわゆる「風邪薬」というのは風邪の症状をやわらげる効果しかないんですよね。高熱が出るのも、体がウイルスと闘っているからで、やたらと熱を下げるのは良くないんですってね。いずれにしても大切なのは普段から体力づくりをする事、うがいなどの予防をする事ですね！
安易に薬に頼らない・・・お考えに強く賛同いたします！＾＾
by まめぞう (2007-03-27 22:13) 

エルモさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
全くおっしゃるとおりで、従来型のインフルエンザでは、普段からのうがい、手洗い、体力づくりが大切なんですよね。
新聞見てると、新型もかなり緊急性を感じます。
そのときこそは、予防薬としても処方されるそうですから、欠品にならないうちに、ためらわづにタミフルを処方してもらいましょう。
異常行動が心配だったら、ベットにでも縛り付けてもらえば安心ですから。
なんてちょっと荒っぽいかしら。　　　　　　　御賛同ありがとうございました。
by きまじめさん (2007-03-27 23:17) 

あ、何をおっしゃいますやら！＾＾
駄文だ、なんてとんでもない！渾身の素敵な記事でした！＾＾
by まめぞう (2007-03-27 23:25) 

一昨年インフルエンザでタミフル飲んだんですけど
今のように騒がれてなく医者にもらったまま服用
そのお陰であまり酷くならずに直ったんですよ
今飲みなさいと言われては、ためらいを感じます
要するに普段の体力作りを・・・薬に頼らず自分直すこれですよね
やっぱり薬にたよっちゃいますよ
by フレンド (2007-03-28 01:01) 

え～！病院の利益をあげるために子供を殺されちゃたまりませんよ～！
でも、受験と重なったときはどうしたらいいのか悩みますね。
by koto (2007-03-28 11:08) 

心待ちにしていた記事、熟読しちゃいました。
教室でお話したように、うちの奥さんが休日診療所で受診した際には、
「ごく当たり前のように」タミフルが処方されました。
そして、その日の夕方には、39度5分あった熱がすっかり引いて
しまいましたよ。
恐るべし、タミフル！
そ・の・う・え
「熱が下がったし、タミフル怖いから、飲むの止めたわヨ」　と
シナリオ通りの展開ｗ
きまじめさんから伺った話をして、
「ちゃんと全部飲めっっ！！」
と言っておきました。
（実際には、お飲みいただけませんでしょうか、とお願いモード）
by いろは (2007-03-28 11:36) 

インフルエンザも怖いですが、今の私が一番恐れているのは
娘から｢おたふく風邪」がうつらないか・・・という事である。
｢タミフル｣は、出んわな・・・
by たいへー (2007-03-28 13:13) 

きまじめさんの記事だけに、説得力充分にありましたよ。
ウチでも、同じような会話がありました。折角の緊急用のクスリに規制がかかると、それで命を失う人もでてくるわけで。タミフル＝悪という形にはなってもらいたくないです。
たいへーさんが心配しておられるけど、確か、おたふく風邪って、一度罹ったら、終生免疫ができると聞きましたけど、違います？

臨海公園、広々して、気持いいですね。お花が終っていたのは残念。
次回は、是非、船旅を試して見てください。
by okko (2007-03-28 16:54) 

エルモさん、私は単細胞の脳みそなので、お言葉素直に受け取り、
嬉しくて、大いに励みになりました。　ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-28 21:28) 

フレンドさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
確かにタミフルの効き目は抜群ですし、医師から充分な説明がなければ服用しますよね。
最近になっての過剰報道で、怖さが先行しています。
もし新型インフルエンザが流行するようなことがあれば、優先順位からいって普通の主婦にはワクチンは回ってこないでしょうから、予防として怖がらずにタミフル服用しかないでしょうね。国もこれを推奨しているようです。
(もちろん体力をつけておくことが第一ですが）
by きまじめさん (2007-03-28 21:44) 

ｋｏｔｏさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
これは私がいた病院の話で、マア他の病院では、真面目に治療のことを考えて処方されたって考えなければ、お子さんを亡されたご遺族は救われません。
異常行動は、添付文書にもすでに書かれていたことで、病院がそれを一言注意しておけば・・・という思いがあります。
安易に使うのではなく、受験など大切なときには、やはり必要なのでは。
副作用の割合がどのくらいで出ているかわかりませんが、他の薬害の場合と違い、それを使ったら必ずそうなるというものではないので。
by きまじめさん (2007-03-28 22:00) 

年のせいか以前のように、喉・鼻・咳のような症状より
悪寒・節の傷み・お腹の調子が悪くなります。
薬を飲まずに、直る事・・・なるべく無理をしない
原始的風邪対処で頑張っています。（段々薬が合わなくなってきました）
by 侘び助 (2007-03-28 22:17) 

いろは先生、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
私が懸念していたのはまさにこの「熱が下がったし、タミフル怖いから、飲むの止めたわヨ」の言葉です。
これは異常行動が報道されている今の時期にタミフルを服用した人なら、だれでも考えることだと思います。
テレビの中で「副作用が心配なので２日分もらいました」って言ってる人がいましたが、２日分出す医療機関の常識も疑ってしまいます。
服用して熱が下がり、それでも後３日分もらいにくる人が何人いるでしょうか。
中途半端な使い方だけはやめてほしいと思います。
インフルエンザウイルスは生き延びていくために色々に変異していくそうです。
中途半端に使っていて、もしタミフルの効かないウイルスが出現したらと思うと大げさではなく怖くなってしまいます。
先生、奥様に飲んでいただくようお願いしてくださってありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-28 22:24) 

たいへーさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
たいへーさんはほんとにほっぺを腫らしたお覚えが無いんですか。
勉強不足で「おたふく風邪」過去に罹ったかどうかの抗体検査ができるかどうかわからず、お役に立てずごめんなさい。(風疹のは有るんですけどね）
もし抗体が無いのがわかれば、今からでも予防注射できるでしょうに。
でもどうせうつるんなら体力の有る若いときの方が良いのでは・・・
by きまじめさん (2007-03-28 22:42) 

ｏｋｋｏさんコメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
ｏｋｋｏさんに私のうまくいえなかったことを言っていただきました。
規制がかかるのは従来型インフルエンザとはっきりさせておいてほしいです。
一度規制がかかると融通が利かなくなり、新型インフルエンザにも使えないなんてことにならないようにしておいてほしいですね。
そんなことでゴタゴタしていたらほんとに命にかかわります。
けしてタミフル＝悪ではないのですから。
おたふく風邪は１度罹ると抗体は一生続くはずですが、たいへーさんは、罹ったことがあるかどうか、不明のようです。
葛西臨海公園、出かけるのが、楽しみです。
by きまじめさん (2007-03-28 23:00) 

侘び助さん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
原始的風邪対処が一番ですね。
でも、もし新型インフルエンザが流行するようなことがあったら、
全く経験したことの無いインフルエンザなので、誰もそれに対する抗体を持っていないので、罹れば重症化する可能性も有ります。
そのときはきっと原始的対処では間に合わなくなると思います。
高齢者は優先的にワクチンを打ってもらえるらしいですが、年齢の線引きがどの辺なのか定かではありません。
もしワクチンがダメなときは、予防薬としてタミフルの服用も考えの中に入れておくことも必要かと思います。
by きまじめさん (2007-03-28 23:20) 

ｋｅｙさん、ご訪問、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-28 23:25) 

風邪で病院へ行ったことはありませんので、薬の怖さをあまり知りません。
ワクチンも打ったこともなく、今まで生き延びています。
そんなわけで、薬のことは全く無知で、タミフルのことは、とても勉強になりました。
インフルエンザにかかったかなー？と思ったときは、心強いきまじめさんに、相談をしたいと思います。よるしくお願いします。
by せつこ (2007-03-29 09:37) 

人間の身体は少々のことではへこたれませんから、本来の治癒力を高めることが、大事ですね。
by Baldhead1010 (2007-03-29 10:30) 

ここ何十年か、風邪に縁遠く過ごして来ましたが、過信はいけませんね。
by (2007-03-29 18:41) 

かのとさん、ご訪問、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-29 21:03) 

せつこさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
せつこさんが鉄人であることは、記事を拝見していて、存じておりましたが、
それにしてもすばらしいです。薬は飲まないに越したことがありませんものね。
でも新型インフルエンザが出現したときは、用心してくださいね。
わたしは、せつこさんのブログで、いろいろのことを教えていただきました。
自分の分野で何かお役に立てたら嬉しいです。
でもあまり勉強してこなっかたので、分らないこともたくさんあると思いますが、そのときは調べてお返事します。こちらこそよろしくお願いします。
by きまじめさん (2007-03-29 21:24) 

Ｂａｌｄｈｅａｄ１０１０さん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
お腹、たいしたこと無くてよかったですね。
人間の自然治癒力はすごいです。
今までインフルエンザに罹ら無くても、それに接していることで、知らないうちにそれに対する抵抗力ができていますから。
新型インフルエンザが流行した場合それに対する抵抗力は皆無の状態なので罹らないようにするのは、かなり難しいことです。
普段から食事、休養等に気をつけて、体力を蓄え、治癒力を高めておかなくてはいけませんね。
by きまじめさん (2007-03-29 21:51) 

芋太郎さん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
風邪にご縁が無いのは、きっと普段から、健康に気をつけておられるのでしょうね。
いつ発生するかわからないものを、今からあまり騒ぐのもなんですが、でも新型インフルエンザは、流行すればかなり感染力も強く、致死率も高くなると予想されています。
そのときは、今のところタミフルが頼みの綱です。
国はかなりの量を備蓄しているそうですが、充分に行き渡るかどうか。
タミフル発売当時の薬不足パニック状態をを見ているものとしては不安です。
国は予防薬として使うそうですので、そのときは、服用するしないは後にして、まずは確保しておいた方が良いのではと思います。
by きまじめさん (2007-03-29 22:10) 

ひろしさん、ご訪問、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-30 21:49) 

ｍａｒｉｍａｒｉさん、ご訪問、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-03-31 20:56) 

今の所、タミフルを服用しなくてすんでますが
実際こんなに報道されると、心配ですよね。
クロッカス、綺麗ですね＾＾
by ムーミン (2007-04-01 22:21) 

ムーミンさん、コメント，ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
私も今のところ、従来型のインフルエンザには、罹らなかったので、タミフルには縁がありませんが、もし新型インフルエンザが発症したときは、まよやず飲むつもりです。それと同時に普段から、抵抗力をつけるように気をつけて行きたいと思っています。
by きまじめさん (2007-04-02 21:22) 

ミヤさん、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-04-26 14:55) 

ｂｅｒｒｙさん、ｎｉｃｅ！ありがとうございます。
by きまじめさん (2007-04-26 14:56)